「お掃除機能付きエアコンなら、もう掃除しなくていいんじゃないの?」
「業者に頼むのと自分でやるの、結局どっちがいいの?」
「そもそもエアコンクリーニングって、本当に必要なの?」
もしあなたがこうした疑問や不安を感じてこの記事にたどり着いたなら、ご安心ください。
このブログでは、「普通の掃除じゃダメ」な理由を、初心者でも理解できるように丁寧に解説しています。
本記事を読むとわかる3つのこと
- お掃除機能付きエアコンでもクリーニングが必要な理由
- プロに依頼すべきケースと自分でできる掃除の見極め方
- エアコンクリーニングの失敗を避けるための業者選びのポイント
本記事の信頼性
筆者はエアコンクリーニング歴10年以上・累計5,000台以上の実績を持つ、地域密着型の専門業者です。
多くの現場で蓄積してきた知見とトラブル対応の経験をもとに、実用的で失敗しない情報をお届けします。
この記事を読めば、「お掃除機能付きでも安心できない理由」や「プロに依頼する判断基準」が明確になり、
ご自身にとってベストなクリーニング方法を自信を持って選べるようになります。
ぜひ最後まで読んで、快適でクリーンな空気環境を手に入れてください。
エアコンクリーニングとは?基礎知識と種類
エアコン掃除とエアコンクリーニングの違い
一見すると同じように思える「エアコン掃除」と「エアコンクリーニング」ですが、実は大きな違いがあります。
エアコン掃除とは主に表面的な汚れ(フィルターや外装)を拭いたり掃除機で吸ったりする作業です。
一方でエアコンクリーニングは、内部の熱交換器や送風ファンなど、分解しないと届かない部分まで高圧洗浄する専門的な作業を指します。
【簡単な比較表】
作業内容
エアコン掃除(セルフ)
エアコンクリーニング(業者)
主な対象
フィルター・外装
熱交換器・送風ファン・ドレンパンなど
洗浄方法
拭き掃除・掃除機
高圧洗浄機などを使用した徹底洗浄
費用
0円〜(自分で)
約8,000円〜15,000円前後/台
所要時間
約30〜60分
約1〜2時間(機種による)
効果持続
数週間程度
約半年〜1年持続
このように、「普通の掃除」で取り除けるのはあくまで“表面のホコリ”まで。
ニオイの元やカビ、アレルゲンとなるハウスダストは内部に蓄積していくため、定期的なクリーニングが必要です。
通常の分解洗浄と完全分解洗浄の違い
エアコンクリーニングの中にも、実は「通常の分解洗浄」と「完全分解洗浄」という2つの方式があります。
【違いを分かりやすく解説】
● 通常の分解洗浄
⇒ フィルターや前面パネルなど“取り外しやすい部分”のみを外して洗浄します。
⇒ 標準的な壁掛けエアコンならこの方式が一般的です。
● 完全分解洗浄
⇒ 熱交換器やドレンパン、送風ファンまで全て分解して洗浄します。
⇒ 洗浄の効果は高く、カビ臭・黒い水の発生をほぼゼロにできます。
国民生活センターの調査によれば、エアコン内部に潜むカビは目視では確認できなくても健康に悪影響を与えることがあるとされています。
特に小さなお子さんや高齢者、アレルギーをお持ちの方がいるご家庭では、完全分解洗浄を検討する価値があるでしょう。
お掃除機能付きエアコンの仕組みと見分け方
最近では「お掃除機能付きエアコン」が一般的になってきていますが、ここで注意が必要です。
「お掃除機能=内部まで綺麗にしてくれる」と思われがちですが、実際はフィルターに付いたホコリを自動で集めるだけの機能です。
【お掃除機能付きエアコンの見分け方】
以下のような特徴がある場合は、お掃除機能付きの可能性があります。
本体に「自動お掃除」や「手動掃除」ボタンがある
リモコンに「フィルター掃除」などの表示がある
奥行きがやや分厚く、ダストボックスが搭載されている
フィルターが簡単に外せない構造になっている
内部の熱交換器や送風ファンに関しては、通常の機種と同様に汚れが蓄積していくため、専門業者によるクリーニングは必要です。
内部クリーン機能との違い
「内部クリーン機能」とは、エアコンの使用後に自動的に内部を乾燥させる機能です。
湿気を飛ばすことで、カビの発生を防ぐ予防的な対策にはなりますが、すでに発生したカビやホコリを除去する機能ではありません。
環境省の出している「住宅のカビ対策マニュアル」でも、エアコン内部の結露とカビ発生の関係性が強く指摘されています。
「内部クリーン」はあくまで補助的なものであり、完全なカビ対策としては不十分です。
【内部クリーン機能の誤解あるある】
「クリーン」と書いてあるから内部は常に綺麗 ⇒ ×
乾燥はするが、汚れやカビを取る機能ではない ⇒ ○
自動運転が終わったあとに1時間ほど作動するが、音が気になることもある
まとめ
エアコンの「普通の掃除」は、あくまで表面的な汚れを対象としています。
本当に空気を清潔に保ち、健康的な生活環境を維持したいのであれば、内部まできれいにする「エアコンクリーニング」こそが必要不可欠です。
特に「お掃除機能付きエアコン」は、自動で掃除をしてくれるわけではなく、むしろ構造が複雑でカビやホコリが溜まりやすい傾向にあります。
そのため、定期的なプロによるクリーニングが推奨されます。
エアコンの種類や機能を正しく理解し、自宅の状況に合った最適なメンテナンスを選ぶことが、快適で安心な空気環境づくりの第一歩です。
お掃除機能付きエアコンにもクリーニングは必要?
なぜお掃除機能付きでも汚れが溜まるのか
「お掃除機能付きだから、クリーニングは不要」と思っている方は少なくありません。しかし、実際にはお掃除機能で掃除できるのは「フィルター表面のホコリ」だけです。エアコン内部の熱交換器や送風ファンなど、カビやホコリが発生しやすい重要な部分には手が届きません。
お掃除機能付きエアコンの多くは、定期的にフィルターに付いたホコリを集めてダストボックスに送る仕組みです。しかし、このホコリの回収率も100%ではなく、フィルターの裏側や奥のアルミフィン部分には汚れが確実に残ります。
さらに構造が複雑なぶん、内部にホコリが蓄積しやすく、逆にカビや臭いの原因になってしまうケースも多いです。
ポイントで整理:お掃除機能の限界
対応範囲はフィルターの表面のみ
熱交換器や送風ファンは対象外
ダストボックスに集まったホコリは自分で掃除が必要
長期間放置すると内部にカビや汚れが溜まる
カビ・ホコリの発生と健康リスク
環境省や国民生活センターも、エアコン内部のカビやホコリがアレルギーや健康被害を引き起こす可能性があると警告しています。
特にエアコンを冷房運転した際、室内の空気を吸い込み、結露によって内部が湿気を帯びることでカビの温床になります。お掃除機能付きであっても、この結露は避けられず、乾燥させるだけの「内部クリーン機能」では完全にカビの発生を防ぐことはできません。
以下は、国民生活センターが過去に発表した内容の抜粋です。
【国民生活センター調査(※一部要約)】
市販のエアコンのうち、カバーを開けると内部にカビがびっしりと付着していたケースが多数確認された
内部清掃を怠ることで目に見えないカビ胞子が室内に拡散され、健康被害が報告された事例もある
また、厚生労働省の「住宅内空気環境調査」でも、カビやダニ、PM2.5といった微粒子が原因で喘息・アトピー性皮膚炎・咳症状を引き起こすことがあるとされています。
健康リスクの例
小児喘息・アレルギー性鼻炎
結膜炎・皮膚のかゆみ
夏型過敏性肺炎(エアコン使用後に起こる咳や発熱)
カビ臭による不快感・睡眠の質の低下
特に乳幼児や高齢者のいる家庭、アレルギー体質の方がいる場合は、年1回の内部クリーニングが推奨されます。
臭いや効きの悪さの原因
「最近、エアコンの風が臭う」「冷房の効きが悪い」と感じたことはありませんか?
これらは、内部の汚れやカビが原因である可能性が非常に高いです。
【よくある症状とその原因】
症状
原因
風が臭い
内部にカビや雑菌が繁殖している
冷房の効きが悪い
熱交換器がホコリで目詰まりしている
水が漏れる
ドレンパンやホースが汚れて詰まっている
音がうるさい
ファンにホコリが付着してバランスが崩れている
このように、お掃除機能がついていても内部の掃除がされていないことでトラブルの原因になることが多々あります。
一見キレイに見えても、フィルターの奥や風が通る経路にカビが発生していると、風を通じて部屋全体に臭いやアレルゲンが拡散されてしまうのです。
お掃除機能付きエアコンが対応不可の業者もある
お掃除機能付きエアコンは内部構造が複雑で、分解・再組立てに技術力が必要です。そのため、一部の業者では「対応不可」または「追加料金が必要」となるケースもあります。
【業者が断る主な理由】
機種によって分解に専用工具が必要
配線が複雑で故障リスクが高い
分解に時間がかかるためコスパが悪い
作業時間が長く、1日に対応できる件数が少なくなる
そのため、「お掃除機能付き対応可能」と明示している業者を選ぶことが重要です。また、経験が豊富で分解実績のある業者であれば、作業時間もスムーズで、故障リスクも低く抑えられます。
対応可能な業者を選ぶポイント
サイトに「お掃除機能付き対応可」と記載されているか
過去の施工実績に写真付きの紹介があるか
分解清掃の様子をブログやSNSで公開しているか
見積もり時に明確な説明があるか(追加料金の有無)
まとめ
お掃除機能付きエアコンは、決して「完全自動で内部まできれいになる機械」ではありません。
表面のフィルター清掃はしてくれるものの、内部にはカビやホコリが蓄積されていき、健康リスクや臭いの原因となります。
また、クリーニングを行う際は、機種に対応できる専門業者を選ぶことが大切です。
快適な空気環境を保ちたい方、特にアレルギーや体調に不安を感じている方は、年に1回を目安にプロのエアコンクリーニングを検討してみてください。
見えない部分こそ、きちんとケアすることが、安心と快適のカギになります。
エアコンクリーニングは本当に必要?
やらないと起こる4つのリスク
エアコンクリーニングを定期的に行わないと、次の4つのリスクが現実的に発生します。
1. カビ・雑菌の繁殖による健康リスク
エアコン内部には湿気がこもりやすく、特に冷房使用後の結露がカビや細菌の温床になります。 この状態で運転を続けると、**風と一緒にカビの胞子が室内に拡散されてしまう**ため、家族の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
厚生労働省の報告によると、室内の空気環境が悪いことで喘息やアレルギー症状、皮膚疾患、慢性の咳などが引き起こされる可能性があるとされています。
2. 電気代が上がる
エアコンの熱交換器(アルミフィン)やフィルターにホコリが溜まると、空気の通りが悪くなります。 その結果、**効率が落ちて冷暖房のパワーが必要以上にかかり、電力消費が増加**します。
実際、一般社団法人日本冷凍空調工業会によると、フィルターが目詰まりした状態では最大で25%近く電力消費が増えるとされており、月々の電気代にも直結します。
3. 水漏れ・異臭などのトラブル
エアコン内部のドレンパンやドレンホースが汚れていると、排水が詰まりやすくなり、水漏れが発生します。 また、カビが発生したままだと、風に乗って**嫌な臭いが部屋中に広がる**原因にもなります。
4. 故障や寿命の短縮
内部が汚れている状態で長期間使用を続けると、モーターやセンサー、基板に余計な負担がかかります。 その結果、**エアコンが故障しやすくなり、修理費用が高額になったり、寿命が短くなる**可能性もあります。
カビ・水漏れ・電気代アップの影響
それぞれのリスクをもう少し具体的に見ていきましょう。
カビによる健康被害の事例
国民生活センターには、以下のような事例が寄せられています。
「エアコンを使うと咳が出るようになった。調べてみると内部に黒カビがびっしりだった」
「子どものアレルギーがひどくなり、原因を探したところエアコン内部のカビだった」
エアコンを使うことで健康被害が出てしまうのは本末転倒です。
水漏れ・電気代増加の実例
エアコンのドレンホースにホコリが詰まると、室内に水が逆流することがあります。 また、フィルター掃除を怠っていた家庭で、「電気代が昨年より3,000円も高くなった」との相談も。
【原因別に見る影響一覧】
原因
起こりやすい症状
対処法
カビ
咳、くしゃみ、鼻水
内部クリーニング
ホコリ
電気代の増加
フィルター洗浄・分解洗浄
排水詰まり
水漏れ
ドレンホース清掃
効きが悪い
長時間運転
高圧洗浄で通風性改善
エアコン寿命への影響
エアコンの平均寿命は約10年とされていますが、これは適切なメンテナンスを行った場合の目安です。
内部にホコリやカビがたまると、センサー異常や基板ショートなどのトラブルを招き、結果として本来の寿命よりも早く故障してしまいます。
また、メーカー保証期間(通常1年〜5年)を過ぎた後の修理は、出張費や部品代を含めて2〜5万円以上かかることが多いため、クリーニングで予防できるならその方が経済的です。
しなくても良いケースとは?
とはいえ、どんな場合でもエアコンクリーニングが必要というわけではありません。以下のようなケースでは、すぐにクリーニングをしなくても問題ない場合があります。
1. 使用頻度が少ない家庭
週に1〜2回しか使わない、または冬のみの利用といった場合、内部がそこまで汚れていないこともあります。
2. 使用年数が浅く、新品に近い状態
購入して1年未満で、なおかつ内部クリーン機能を併用している場合は、クリーニングを1〜2年待っても問題ないこともあります。
3. 賃貸住宅で退去前に入れ替えが予定されている
退去や入れ替えのタイミングが近い場合は、無理にクリーニングを行う必要はありません。
ただし、これらの条件に当てはまる場合でも、異臭・風の弱さ・水漏れなどが発生したら早めの対応が必要です。
まとめ
エアコンクリーニングは、「見えないからこそ放置しがち」な部分ですが、放置することで健康・経済・快適性すべてに悪影響を与えるリスクがあります。
とくに「お掃除機能付きだから大丈夫」と油断している方こそ要注意です。
適切なタイミングでクリーニングを行うことで、エアコンの性能を長く保ち、安心して快適な空間で過ごすことができます。
年1回、最低でも2年に1回を目安に、プロによるエアコンクリーニングの導入を検討してみてください。
それが、エアコンと家族の健康を守る第一歩になります。
プロに頼む?自分でやる?判断基準と違い
自分でできる掃除範囲と注意点
エアコン掃除を自分でやろうと考えたとき、まず知っておくべきことは「自力で掃除できる範囲は限られている」という点です。
家庭での掃除では主にフィルターや吹き出し口、外装カバーまでが対象になります。
自分で掃除できる主な箇所
フィルターのホコリ除去(掃除機・水洗い)
吹き出し口のホコリ拭き取り
外装の簡単な拭き掃除
ダストボックスの掃除(お掃除機能付きのみ)
これらは月に1回程度の掃除で対応可能です。ただし、熱交換器(アルミフィン)や送風ファンの奥の汚れは素人では届きません。
また、エアコン用スプレーを使用する人も多いですが、内部に洗剤が残るとカビが増殖しやすくなるため注意が必要です。
注意点まとめ
無理に分解しない(故障・感電のリスクあり)
スプレー洗浄後に湿気が残らないよう、送風運転を行う
天井付近の作業は転倒リスクもあるため慎重に
ダストボックスや内部フィルターの構造を事前に確認する
プロによるクリーニングの効果と違い
プロのエアコンクリーニングでは、エアコンを部分的に分解し、専用の高圧洗浄機で内部のカビやホコリを徹底的に除去します。
特に送風ファン・ドレンパン・アルミフィンなど、空気が通る重要な経路を直接洗浄するため、空気の質が大きく改善します。
【プロによる効果の一例】
項目
自分で掃除
プロに依頼
対象範囲
フィルター・表面
内部・送風ファン・熱交換器など
洗浄方法
拭き取り・スプレー
高圧洗浄・分解洗浄
ニオイの除去
△
◎
効果の持続
数週間
半年〜1年
リスク対応
自己責任
損害保険あり(業者による)
環境省の資料でも、室内の空気環境を清潔に保つためには「内部クリーニングの定期的な実施」が望ましいとされており、特にお掃除機能付きエアコンや10年以上使用している機種は要注意です。
プロに依頼するメリット・デメリット
メリット
内部のカビやホコリを徹底除去できる
→ 喘息やアレルギーを持つ家族がいる家庭では特に効果的。
トラブルの原因を早期発見できる
→ ドレン詰まりや基板の不調など、プロが見てすぐに気づくケースも。
安心の作業保障がある
→ 多くの業者が損害賠償保険に加入しており、万が一の故障にも対応可能。
作業時間が短く仕上がりがキレイ
→ 約1〜2時間で完了。汚水もきちんと回収してくれるため、後片付けの手間もなし。
デメリット
費用がかかる
→ 一般的な壁掛け型で1台8,000〜15,000円程度(お掃除機能付きは+5,000円以上)。
日程調整が必要
→ 繁忙期(6〜8月)は予約が取りづらく、希望日時に対応してもらえない場合も。
業者の質に差がある
→ 経験不足の業者によるトラブルや清掃ミスのリスクもあるため、選定が重要。
自力清掃のリスクとは
エアコンを自分で掃除することには、いくつかのリスクも伴います。
1. 機器の故障
内部に水分が残ったり、配線や基板に触れてしまうと故障の原因になります。 特にお掃除機能付きエアコンは構造が複雑で、素人が分解すると元に戻せなくなるケースもあります。
2. カビを増やしてしまう
スプレー洗浄後の乾燥が不十分だったり、内部の水分が蒸発せず残っていると、逆にカビの温床になります。
3. 事故やケガ
脚立からの転倒や、工具によるケガなども報告されています。特に高齢者が作業する場合は注意が必要です。
4. 掃除効果が不十分
表面だけ掃除してもニオイや汚れが残ってしまい、「掃除したのに効果がない」と感じることも。
まとめ
エアコンの掃除は、自分でできる範囲とプロに任せるべき範囲が明確に分かれています。
フィルターや外装の簡易掃除は自力で対応可能ですが、内部の汚れやカビまで確実に除去するにはプロの力が必要です。
とくにお掃除機能付きエアコンは構造が複雑で、自力清掃によるトラブルも多く報告されており、専門知識と経験のある業者に任せるのが安心です。
「エアコンの効きが悪い」「臭いが気になる」「家族にアレルギー体質の人がいる」といった場合は、迷わずプロに依頼することをおすすめします。
定期的なクリーニングが、快適で健康的な生活を支える第一歩になります。
実際どうだった?体験談・失敗談・口コミまとめ
よくある失敗例(汚れが残る、破損、高額請求)
エアコンクリーニングにはたしかに多くのメリットがありますが、すべてがうまくいくとは限りません。
実際に寄せられている体験談や口コミの中には、「せっかく業者に頼んだのに失敗だった」と感じたケースも少なくありません。
ありがちな失敗例とその原因
失敗内容
主な原因
防ぐためのポイント
汚れが残っていた
表面洗浄のみで内部まで洗えていない
完全分解洗浄を明示した業者を選ぶ
部品を壊された
分解作業に不慣れなスタッフ
経験年数・実績のある業者を選定
高額な追加請求
オプション料金や出張費が事前説明されていない
事前見積もりと内容の明記を確認
作業中に床や壁を汚された
養生が不十分、配慮不足
養生をしっかり行う業者を選ぶ
国民生活センターに寄せられた実例
国民生活センターにも、エアコンクリーニングに関する相談が毎年多数寄せられています。
「ネットで見つけた格安業者に依頼したら、分解できずにフィルターだけ清掃して帰られた」
「分解中に部品を壊されたが、『元から壊れていた』と言われた」
「オプションで高圧洗浄をすすめられ、当初の見積もりから1.5倍の費用を請求された」
このようなトラブルは、事前の説明や業者の選び方を誤ることで起きやすい傾向にあります。
チェックポイント:業者選定時に気をつけるべきこと
「完全分解洗浄対応」かどうか
「お掃除機能付き」に対応しているか
「損害保険」に加入しているか
「見積もり時の明細」が具体的か
「口コミ・評価」が一定以上あるか
プロに依頼して満足した口コミ
一方で、信頼できる業者に依頼して**「頼んで本当に良かった!」という声**も多数あります。
ここでは実際にSNSやレビューサイトで見られるポジティブな口コミをご紹介します。
満足した利用者の声(抜粋)
「カビ臭が完全になくなって、子どもも安心して使えるようになりました」
「冷房の効きが劇的に良くなって、電気代も下がった」
「お掃除機能付きで断られたことがあるが、今回は説明も丁寧で、分解もスムーズでした」
「作業後にビフォーアフター写真を見せてもらえて、効果が一目瞭然でした」
特に高評価を得ている業者の共通点は、以下の通りです。
高評価業者の特徴
作業前後の写真を見せてくれる
スタッフの対応が丁寧で清潔感がある
養生・後片付けがしっかりしている
作業内容と料金が明確で追加費用なし
口コミやSNSで実績を多数公開している
お掃除機能付きで断られたケース
お掃除機能付きエアコンは、その構造の複雑さゆえに対応不可とされることがあります。
実際に「お掃除機能付きだから断られた」「追加料金が予想以上だった」という声も多く見られます。
主な断られる理由
分解に時間と手間がかかる
配線が多く、ミスが起こりやすい
機種によって分解が困難(特に富士通やパナソニックの一部)
業者によっては道具や知識が不足している
こうした理由から、「お掃除機能付き対応」と記載がない業者では断られる可能性が高くなります。
また、対応可能でも、通常料金に5,000円〜10,000円の追加料金が必要になることもあります。
実際の断られた声
「現場で『この機種は対応していません』と言われてキャンセルになった」
「以前の業者では断られたけど、今回は対応できる業者を見つけて無事クリーニング完了」
「お掃除機能付きと伝えていたのに、現地で追加料金を請求された」
このようなトラブルを避けるためには、予約時に機種名を伝えて確認することが大切です。
確認しておくべき3つのこと
お掃除機能付きに対応しているか
対応実績やレビューはあるか
追加料金の有無と金額
まとめ
エアコンクリーニングは、選ぶ業者や依頼時の確認不足によって、大きな差が出るサービスです。
失敗を防ぐには、「値段の安さ」だけでなく、対応範囲・実績・説明の丁寧さを重視することが何より重要です。
とくにお掃除機能付きエアコンは、断られる・壊される・追加料金を請求されるといったリスクがあるため、
事前に業者へ機種名・設置場所・使用年数などを細かく伝えたうえで、対応可否と見積もりをしっかり確認することが大切です。
体験談から学べる最大の教訓は、「プロの腕と対応力が満足度を左右する」という点です。
後悔しないクリーニングを行うためにも、信頼できる業者選びからスタートしましょう。
エアコンクリーニングを成功させるための選び方
業者選びのポイント(料金、信頼性、損害保険など)
エアコンクリーニングを失敗なく行うには、どの業者に依頼するかが最も重要なポイントです。価格が安いからといって飛びついてしまうと、「汚れが落ちていない」「故障された」「高額な追加料金を取られた」といったトラブルにつながることも少なくありません。
以下の点を確認することで、信頼できる業者を見極めやすくなります。
料金設定が明確か
ホームページや見積もりで、基本料金・追加料金が明確に記載されているか確認しましょう。
「〇〇円~」としか書かれていない場合、追加費用がかかる可能性があるので注意が必要です。
信頼性・実績があるか
口コミサイトやSNSでの評判、レビューの件数や評価内容を参考にします。
実績が豊富で、施工事例を写真付きで掲載している業者は信頼性が高い傾向にあります。
損害保険に加入しているか
プロであってもトラブルがゼロとは限りません。
万が一の破損や故障に備えて、損害賠償保険の有無を事前に確認することが大切です。
使用する洗剤や作業方法に関する説明があるか
小さな子どもやペットがいる家庭では、天然由来の洗剤を使用しているかどうかも安心材料になります。
また、作業前にどこまで分解して、何を洗うかの説明がある業者を選ぶのがおすすめです。
見積もり時の確認事項
見積もりの段階で不明点をしっかり解消しておくことは、トラブル回避に直結します。以下の項目は、依頼前に確認しておくと安心です。
事前確認リスト(チェック表)
確認項目
内容の例
YES/NOチェック
基本料金
壁掛けタイプ1台〇〇円(税込)
□ YES □ NO
お掃除機能付き対応
追加料金あり/なし、対応可能か
□ YES □ NO
対応内容
高圧洗浄・完全分解洗浄の可否
□ YES □ NO
作業時間
所要時間の目安(例:1台90分)
□ YES □ NO
出張料の有無
対象地域内は無料か/別途加算か
□ YES □ NO
養生対応
周辺への保護シート設置などの有無
□ YES □ NO
アフターフォロー
再清掃保証・一定期間のサポート
□ YES □ NO
事前にこうした項目を明確にすることで、当日のやり取りがスムーズになり、「こんなはずじゃなかった」を防ぐことができます。
複数台割引や防カビ仕上げの有無
家庭内にエアコンが複数台ある場合は、「まとめて依頼することでお得になるかどうか」も重要な検討材料です。
複数台割引の一例
1台目:12,000円
2台目以降:9,000円(1台あたり)
室外機清掃のセット:+3,000円/台
このように、2台以上まとめて依頼すると1台あたりの単価が下がる業者が多く見られます。
防カビ・抗菌仕上げオプションの有無
プロのクリーニング後でも、湿気やホコリのある環境では再びカビが発生してしまう可能性があります。
そこで、「防カビ・抗菌仕上げ」を追加することで、効果が長持ちしやすくなります。
オプション料金:1,000〜3,000円程度/台
効果期間:2〜3か月〜半年(使用状況による)
こうした仕上げ加工は、エアコンを清潔に保ちたい家庭や、小さなお子様・高齢者のいるご家庭には特におすすめです。
繁忙期(夏・冬)を避けるタイミング
エアコンクリーニングは、需要の集中する6〜8月(夏前)や12月(年末大掃除前後)に予約が殺到します。
繁忙期に依頼するデメリット
予約が取りにくい(2〜3週間先になることも)
希望の時間帯に来てもらえない
通常より料金が高くなる場合がある
短時間で作業を急ぐ業者もある(仕上がりに差が出る)
このような理由から、春(3〜5月)や秋(9〜11月)の「中間期」が狙い目です。
おすすめの依頼タイミング
冷房を使い始める前の4〜5月:カビ・ホコリの蓄積を未然に防げる
暖房を切る秋口の9〜10月:1シーズンの汚れを落とし、来年に備える
この時期は、料金が割安で予約も取りやすく、作業時間にも余裕があるため、納得のいくクリーニングが受けられる可能性が高くなります。
まとめ
エアコンクリーニングを成功させるには、「誰に・いつ・どうやって依頼するか」の選び方が非常に大切です。
特に以下の3つを意識することで、失敗を防げます。
料金体系と対応範囲が明確な業者を選ぶこと
見積もり時に詳細を確認し、不明点をなくすこと
繁忙期を避け、春か秋の中間期に余裕を持って予約すること
お掃除機能付きエアコンや複数台の依頼など、状況によって必要な条件は異なりますが、**共通して大事なのは「信頼と説明力」**です。
しっかりした業者を選べば、快適な室内環境を保ちつつ、健康や家計にもプラスになります。
エアコンクリーニングの流れ・手順
作業前の準備
エアコンクリーニングの作業をスムーズに行うためには、事前の準備がとても重要です。プロに依頼する場合でも、掃除の効果を最大化するために、依頼者側で以下のような準備をしておくことが推奨されます。
作業前にやっておくべきこと
作業スペースの確保:エアコンの真下にベッドや棚がある場合は、作業ができるように動かしておきましょう。
カーテンの取り外し:吹き出し口近くにカーテンがあると水や汚れが付着する恐れがあるため、あらかじめ外しておくのがおすすめです。
貴重品や家具のカバー:作業時に汚水や洗剤が飛ぶ場合もあるため、周辺に布や新聞紙などを敷いておくと安心です。
ブレーカー位置の確認:業者が必要とすることがあるため、あらかじめ場所を確認しておきましょう。
プロの業者によっては、こうした養生作業(床や壁の保護)を丁寧に行ってくれますが、依頼者が事前に準備しておくことで、作業時間も短縮され、より丁寧な作業が可能になります。
分解~高圧洗浄~組立てまでの流れ
エアコンクリーニングは「外側を拭くだけ」の掃除とは異なり、内部のカビやホコリ、油汚れをしっかり落とすために、以下のような工程で行われます。
一般的な作業手順
手順
内容
① 養生
周辺をビニールシートなどで保護
② 外装・フィルターの取り外し
お掃除機能付きの場合は慎重な分解が必要
③ 電装部の養生
感電・故障を防ぐため電子基板などを保護
④ 薬剤の噴霧
専用の洗剤を内部にまんべんなく噴霧
⑤ 高圧洗浄
熱交換器・吹き出し口などを強力洗浄
⑥ 汚水の回収
洗浄した汚れをしっかりとバケツ等に排水
⑦ 乾燥と動作確認
洗浄後は送風で内部を乾燥させ、試運転で動作チェック
⑧ 外装の取り付け
元通りに組み立てて終了
この中でも**「高圧洗浄」と「分解の精度」**が、プロと自力掃除の最大の違いです。お掃除機能付きエアコンは構造が複雑で、誤って分解すると破損や動作不良につながるため、専門知識が必要です。
完全分解洗浄との違い
通常のクリーニングは本体を壁に取り付けたまま行いますが、「完全分解洗浄」はエアコンを取り外して分解し、熱交換器・ドレンパン・ファンなど細部まで徹底的に洗浄する方法です。費用や作業時間は増えるものの、長年の汚れやカビ臭が気になる場合には効果的です。
作業時間と費用の目安
エアコンクリーニングの時間や費用は、機種や台数、作業内容によって異なります。以下に、一般的な目安をまとめました。
作業時間の目安
種類
所要時間(1台)
一般的な壁掛けタイプ
約60〜90分
お掃除機能付き
約90〜120分
完全分解洗浄(持ち帰り)
半日〜1日以上
お掃除機能付きの場合は、分解に時間がかかるため、通常よりも作業時間が長くなります。特にパナソニックや日立の機種は構造が複雑な傾向にあり、慎重な作業が求められます。
費用の目安
内容
料金(税込)の目安
壁掛けタイプ(通常)
8,000〜13,000円
お掃除機能付き
13,000〜20,000円
室外機洗浄(オプション)
2,000〜5,000円
防カビ・抗菌仕上げ
1,000〜3,000円
完全分解洗浄
20,000〜30,000円以上
特にお掃除機能付きは料金が高くなるため、見積もり段階で「対応可能か」「追加費用が発生するか」を確認しておきましょう。
作業後の確認ポイント
クリーニングが終わった後は、以下の点をチェックすることで「きちんと掃除されているか」「今後トラブルにならないか」を見極めることができます。
確認すべきチェック項目
動作確認がされているか:冷暖房が問題なく動くか、異音がしないか確認
カバーやフィルターが正しく取り付けられているか:ずれや隙間がないか確認
養生の跡が残っていないか:周辺に汚れや水滴が残っていないかをチェック
臭いが改善されたか:以前のカビ臭やホコリ臭がなくなっているかを確認
作業完了後に聞いておくと良い質問
「汚れの状態はどうでしたか?」
「次回のクリーニングはいつ頃が理想ですか?」
「気になる異常や不具合はありましたか?」
これらを聞いておくことで、次回の目安やエアコンの劣化状態を把握しやすくなります。
国のデータや信頼できる根拠
環境省の「住まいのカビ対策マニュアル」では、エアコン内部のカビがアレルギーやぜんそくの原因となるとされており、定期的な内部洗浄が推奨されています。また、経済産業省が委託した調査では、エアコン内部に堆積したカビやホコリが冷暖房効率を約20%低下させる可能性があると報告されています。
これらの信頼できる情報からも、ただの表面掃除では取り切れない内部の汚れを、専門的な手順で確実に取り除くことの重要性がわかります。特にお掃除機能付きエアコンは「フィルターのホコリを取るだけ」の機能にとどまり、内部のファンや熱交換器は対象外であるため、プロの手による洗浄が必要です。
自分でやるなら|簡単掃除の方法と便利グッズ
フィルター掃除の頻度とやり方
エアコンのフィルター掃除は、自分でできるメンテナンスの中で最も基本的かつ効果的な方法です。室内の空気を吸い込む役割を果たすフィルターにはホコリや花粉、カビの胞子などが付着しやすく、こまめな掃除が必要です。
掃除の頻度
春・秋など使用頻度が少ない時期:1〜2か月に1回
夏や冬の使用ピーク時期:2週間に1回が目安
お掃除機能付きの場合:自動でホコリを取る機能はあるが、ダストボックスの掃除が別途必要(月1回が理想)
掃除の手順
エアコンの電源を切り、コンセントも抜く
前面パネルを開けてフィルターを取り出す
掃除機でホコリを吸い取る(表側から裏側へ)
水洗いする場合は中性洗剤を使って優しく洗う
日陰でしっかり乾かしてから戻す
水分が残っているとカビの原因になるため、完全に乾かすことが重要です。
吹き出し口・ルーバーの掃除方法
エアコンの吹き出し口や風向きを調整するルーバーにも、実は汚れが溜まっています。ここは空気が直接出てくる部分なので、カビやホコリが付着していると室内に広がる可能性があります。
掃除の手順
乾いた雑巾やウェットシートで優しく拭く
ルーバーの内側(奥)まで届く場合は、割り箸+布で拭くのも効果的
汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めて使う(アルコール除菌シートは部品の劣化原因になるため避ける)
お掃除機能付きでも、ルーバー部分の掃除は自動では行われません。カビ臭の原因になりやすい場所なので、2〜3か月に一度は拭き掃除をしましょう。
ダストボックス掃除と室外機のケア
お掃除機能付きエアコンの落とし穴:ダストボックス
お掃除機能付きエアコンは、フィルターのホコリを自動で「ダストボックス」に集めますが、このダストボックス自体は自動で掃除されません。掃除しないままだと、ホコリが溢れてしまい、性能が落ちる原因になります。
ダストボックスの掃除手順
エアコンの前面パネルを開ける
左右どちらかにあるボックスを取り外す(機種により形状は異なる)
中のホコリを掃除機で吸い取り、水洗いしてしっかり乾かす
元に戻す
これを月1回を目安に行うと、お掃除機能の効果を維持できます。
室外機の掃除も重要
室外機は屋外にあるため、葉っぱ・砂・ホコリなどが詰まりやすく、エアコン全体の効率に影響します。
周辺のゴミを取り除く
排熱口にホコリが溜まっていないか確認する
フィン(細かい金属の部分)に汚れがある場合は、掃除機で優しく吸い取る
なお、室外機の内部まで分解清掃するのはプロの領域なので、見える範囲の清掃にとどめましょう。
使えるグッズ(スプレー、雑巾、ホコリ防止シート)
自宅でのエアコン掃除に役立つ便利グッズをいくつか紹介します。
おすすめ掃除グッズ
グッズ名
特徴
注意点
エアコン専用スプレー
熱交換器の表面に直接噴射できる
奥の汚れは取れない/お掃除機能付きには使用NGな場合あり
マイクロファイバー雑巾
吹き出し口やルーバーの拭き掃除に便利
水分が残るとカビの原因になるのでしっかり乾拭きも
ホコリ防止シート
エアコン上部に貼ってホコリを防ぐ
定期的に交換が必要
割り箸+布 or 綿棒
細かい隙間掃除に最適
無理に差し込まないこと
グッズ使用時の注意点
お掃除機能付きエアコンは、スプレー使用不可の機種も多いため取扱説明書で確認を
内部の電装部に水や薬剤が入ると故障につながる
自己判断での分解は絶対に避ける(特にお掃除機能付き・高機能機種)
根拠となる公的情報
経済産業省のエネルギー白書や、環境省の「住まいのカビ対策」資料でも、エアコンの定期清掃がカビ予防・冷暖房効率の維持に重要とされています。
また、一般社団法人 日本冷凍空調工業会(JRAIA)は、「家庭用エアコンの適正な使用とメンテナンス」のガイドラインでフィルター掃除の頻度や自力メンテナンスの限界を明示しています。
実際の声・例
「お掃除機能があるから大丈夫だと思ってたけど、ダストボックスにホコリが詰まって風が弱くなった」(30代女性)
「市販スプレーで吹き出し口を掃除したら、臭いが強くなった。後で調べたらお掃除機能付きにはNGだった…」(40代男性)
「ホコリ防止シートを貼るようにしてから、エアコン内部の汚れが減った気がする」(50代主婦)
これらの事例からも分かるように、自己判断で掃除しても限界がある・失敗する可能性があるため、正しい知識とアイテムを使うことが大切です。
まとめ
フィルター掃除は2週間~1か月に1回が目安
お掃除機能付きでもダストボックスの手入れは必須
吹き出し口やルーバーにはカビが溜まりやすい
室外機の周囲の掃除も効果的
専用スプレーは機種に応じて使い分けが必要
無理な分解や薬剤の使用はNG。分からなければプロに相談を
自分でできる掃除にも限界があるため、定期的なプロのクリーニングと併用することが、健康的で効率的なエアコン利用につながります。
こんな場合でも大丈夫?よくある疑問と対処法
部屋が汚くても依頼できる?
エアコンクリーニングを頼みたいけど、「部屋が散らかっていて恥ずかしい」「汚いと業者に嫌な顔をされるかも」と不安になる方は少なくありません。しかし、結論から言えば、ある程度の散らかりなら全く問題なく依頼できます。
実際のところ、どこまで大丈夫?
エアコンの設置場所付近(脚立を立てるスペース)が確保できれば、業者は問題なく作業できます。以下の点を押さえておくと安心です。
エアコンの下にスペース(1畳程度)を確保
高価な家具や家電には養生シートを掛けておく
ペットや小さなお子様は作業中は別室へ
特に汚れが気になる場所や隠しておきたいものがあれば、事前に伝えるか、簡単に布などで覆っておくとスマートです。
業者が慣れているケースも多い
現場作業のプロであるクリーニング業者は、多少の散らかりには慣れています。「生活感がある状態」でも気にせず対応してくれます。
一方で、**異臭が強い・ゴミが足の踏み場もないレベルの「ゴミ屋敷状態」**は、作業が難しいため断られるケースもあります。
事例紹介
「仕事で忙しくて部屋が片付いてなかったけど、全然気にせず作業してくれた」(40代男性)
「作業前に“ここだけどかしてもらえますか?”と丁寧に言ってくれたので安心した」(30代女性)
狭い部屋やベッドの上でもOK?
ワンルームや寝室など、エアコンの真下にベッドがある場合でも、多くのケースで作業は可能です。
対応方法と注意点
ベッドに専用の防水シートを敷いて作業する
ベッドをずらせるなら、事前に動かしておくと安心
どうしても動かせない場合、事前に業者に写真を送って相談
特に最近の業者は「狭い場所対応」や「家具が動かせない場所での作業」にも慣れており、柔軟に養生・対応してくれる業者が増えています。
ただし、エアコンの真下に本棚や背の高い家具がある場合は、脚立が立てられず作業不可となる可能性もあるので注意が必要です。
実際の事例
「ベッドを動かせなかったけど、ビニールシートで丁寧にカバーして対応してくれた」(20代女性)
「机を端に寄せるだけでOKだった。養生もしっかりしてて安心だった」(30代男性)
お掃除機能付きで依頼を断られたら?
お掃除機能付きエアコンは構造が複雑で、対応できない業者もあります。そのため、機種によっては「対応不可」と断られるケースもあります。
なぜ対応できない業者があるの?
分解工程が複雑で時間がかかる
内部に電装部品が多く、故障リスクが高い
メーカーやモデルによって構造が異なるため、専門知識が必要
対応できる業者は、分解マニュアルを把握している・技術研修を受けているなどの理由で、対応が限定されています。
対処法とおすすめの探し方
依頼前に「お掃除機能付き対応可能か」を確認する
型番(例:RAS-HX56G2など)を伝えると判断が早い
対応可能業者の検索に「くらしのマーケット」や「ミツモア」などの比較サイトを活用
よくある機種例
メーカー
お掃除機能付きエアコンの例
特徴
ダイキン
うるさらXシリーズ
内部乾燥機能あり・分解複雑
パナソニック
Xシリーズ・Eoliaシリーズ
ダストボックス付き・分解に注意
日立
白くまくんX・Sシリーズ
配線の多さによりプロ向け
体験談
「大手業者に断られたけど、地域密着の専門業者にお願いしたら快く対応してくれた」(50代男性)
「機種名を伝えたら“○○モデルならできますよ”とすぐ返事がきて安心した」(30代女性)
エアコンが古すぎる場合の判断
10年以上使用しているエアコンに対して、「クリーニングするべきか、それとも買い替えるべきか」と迷う方も多いでしょう。
判断の目安
以下の項目に該当する場合は、買い替えを検討してもよいかもしれません。
製造から12年以上経過している
効きが極端に悪い
異音や異臭が頻繁にある
修理部品の供給が終了している(メーカーによって約10年)
一方、冷暖房の効きに問題がない場合や、見た目がきれいで使用頻度が少ない場合は、プロのクリーニングで延命できることも多くあります。
専門業者の見解
環境省や家電公取協(日本電機工業会)のガイドラインでは、エアコンの省エネ性能は10年を目安に低下するとされており、電気代の面でも新型への買い替えが有利になるケースがあります。
買い替えを勧められた事例
「15年使ったエアコンをクリーニングしたけど、冷え方が改善しなかったので結局買い替えた」(60代女性)
「業者に“分解中に破損リスクが高いです”と言われて、買い替えに踏み切った」(40代男性)
まとめ
部屋が多少散らかっていても基本的に作業は可能
ベッドの上でも防水シートなどで対応可能
お掃除機能付きは対応業者を事前確認するのが大切
10年以上経過したエアコンは買い替えとの比較検討が必要
型番の提示や写真の共有で、事前トラブルを回避できる
どんな環境でも「普通の掃除じゃダメ」と思ったときは、信頼できる業者に気軽に相談してみることが大切です。プロの判断をもとに、最適な選択ができます。
おすすめのクリーニングサービスと商品
お掃除機能付き対応の業者
お掃除機能付きエアコンは、一見「自動で掃除してくれるから業者に頼む必要がない」と思われがちですが、実際には内部のフィルターしか掃除しておらず、熱交換器や送風ファンなどには汚れがたまります。このため、プロによる分解洗浄が必要になります。
しかし、お掃除機能付きエアコンは構造が複雑で、対応できる業者が限られています。対応可能な業者を選ぶ際は、以下の点を確認すると安心です。
対応業者を選ぶポイント
公式サイトで「お掃除機能付き対応」と明記があるか
エアコンの型番を伝えて対応可否を確認できるか
追加料金の有無(お掃除機能付きは+3,000〜5,000円が相場)
対応実績の多さ(年間◯千件など)を開示しているか
対応可能な主な業者例(2025年時点)
業者名
対応内容
特徴
おそうじ本舗
お掃除機能付きすべて対応
公式サイトに型番別検索あり
ダスキン
機種ごとに対応判断
スタッフの教育レベルが高い
くらしのマーケット(個人業者含む)
対応可否は各業者により異なる
比較・レビューで選べる
注意点
「お掃除機能付き」と伝えていたのに、当日「対応できません」と言われるトラブルも報告されています。事前に型番を伝えて確認することが何より重要です。
完全分解洗浄ができる業者
エアコン内部の奥深くまで徹底的に洗浄したい場合は、「完全分解洗浄(オーバーホール)」ができる業者を選びましょう。通常のクリーニングでは取り外さない送風ファンやドレンパンまで分解して洗浄するため、より高い清潔性が得られます。
通常のクリーニングとの違い
項目
通常の分解洗浄
完全分解洗浄(オーバーホール)
分解範囲
フィルター、前面パネル
熱交換器、ドレンパン、送風ファンなど
対応時間
約1〜1.5時間
約2〜3時間
費用相場
約11,000〜14,000円
約20,000〜35,000円
清掃レベル
中〜高
最も高い
おすすめの業者例
エアコンクリーニングPRO(完全分解専門)
リベルタクリーン(対応エリア限定)
地元の業者で「ドレンパン分解可能」と明記されている業者
完全分解洗浄は、小さなお子様がいる家庭や、アレルギー・喘息持ちの方がいるご家庭に特におすすめです。
注意点
壁掛け状態での完全分解は難易度が高く、対応業者が限られます。
一部機種は構造上分解不可な場合があります(特に古いお掃除機能付き)。
おすすめの「お掃除機能なし」エアコン機種
「今後クリーニングしやすいエアコンに買い替えたい」とお考えの方には、お掃除機能なしのシンプルなモデルがおすすめです。なぜなら、分解しやすく、クリーニング費用も抑えられるからです。
おすすめ理由
分解が簡単なため、どの業者でも対応可能
クリーニング料金が安い(平均11,000円前後)
構造が単純なため、故障リスクが低い
具体的なおすすめモデル(2025年時点)
メーカー
機種名
特徴
ダイキン
Eシリーズ
お掃除機能なし、風量強め
三菱電機
霧ヶ峰GEシリーズ
分解しやすく、人気機種
パナソニック
Jシリーズ
価格と性能のバランスが良い
「お掃除機能付き」は便利に見えますが、クリーニング代が高くついたり、対応業者が少なかったりするデメリットがあります。長期的な維持費まで考えると、シンプルモデルの方がコスパが良いケースも多いです。
くらしのマーケット・ミツモアなどの比較
プロに依頼する際、「どこに頼めばいいか分からない」という方には、くらしのマーケットやミツモアといったマッチングサービスの活用がおすすめです。複数の業者を比較検討でき、口コミや対応内容も明確に確認できます。
比較表(2025年6月時点)
サービス名
特徴
利用者数の目安
対応エリア
くらしのマーケット
個人業者〜法人まで幅広く登録
約500万人
全国対応
ミツモア
料金比較がしやすいUI
約200万人
全国対応
ユアマイスター
掲載業者の審査が比較的厳しい
約100万人
全国対応
選ぶときのポイント
口コミ評価が高い業者(星4.5以上)を選ぶ
「お掃除機能付き対応可」「完全分解可能」など条件指定で検索
写真付きの実績が豊富な業者は信頼性が高い
実際の利用者の声
「初めての利用だったけど、くらしのマーケットで評価の高い業者に頼んだら大満足」(30代女性)
「ミツモアで5社比較して安くて丁寧な業者を見つけられた」(40代男性)
まとめ
お掃除機能付きエアコンは対応可能な業者を選ぶ必要がある
完全分解洗浄は高額だが清潔性重視の方に最適
新規購入時は「お掃除機能なし」のシンプルモデルも要検討
くらしのマーケット・ミツモアで比較・選定が可能
「普通の掃除じゃダメ」と気づいたときに、最適な業者選びと機種選定で、より清潔で快適な暮らしが手に入ります。
以下が「エアコンクリーニング 普通の掃除じゃダメ」という記事の締めくくりとしての「まとめ」です。
今回の記事では、エアコン掃除とプロによるクリーニングの違いや、お掃除機能付きエアコンの正しい扱い方について詳しくご紹介しました。健康面のリスクや電気代の無駄を防ぐためにも、プロによる定期的なクリーニングが必要です。迷っている方は、まずは信頼できる業者に相談してみましょう。
お掃除機能付きでも汚れは溜まる
内部のカビは健康に悪影響
臭いや冷えの悪さの原因になる
故障や水漏れのリスクがある
電気代がムダに高くなる可能性
完全分解洗浄で奥の汚れも除去
自力清掃は機種により限界あり
業者によって対応できる機種が異なる
満足度が高いのはプロ依頼の声
まずは信頼できる業者を比較
「普通の掃除じゃダメかも」と感じた方は、Airサポのエアコンクリーニングをぜひチェックしてみてください。あなたの家庭に最適な解決策が見つかります。